カテゴリ:微弱電流



レッドフラッグをご存じでしょうか?見逃してはいけない疾患の徴候や症状を意味します。すぐに正確な診断と治療を要する疾患として急性心筋梗塞、大動脈解離、肺動脈塞栓症があります。患者さんは、ときにそれらの疾患の徴候をもって接骨院に来ます。急性心筋梗塞では「左肩が何とも言えないような痛みなんだよね」「左腕が痛い」「今までに経験したことがない嫌な感じなんだよ」「左奥歯が痛い」「冷や汗がでる」など、肩こりの人に混じってこのような話をします。塞栓症では「ららぽーとで歩きすぎて膝裏がだるい」「膝の裏が痛い」「冷や汗がでる」など話されます。当院は普段、運動器(筋肉、靭帯、骨)の状態を医療機器アキュスコープで読みとるので、内科系疾患の異常を読みとった際、まったく違う音やデジタル表示をします。血管の異常は音の戻りがはやかったり、腫瘍であれば無音だったり音が途切れたり、癌は電気まで食ってしまうのかと思ってしまいます。レッドフラッグの患者さんも来ますので、ケガの治療中であっても「痛みの質が変わった」「安静時痛や夜間痛がある}「冷や汗がでる」などレッドフラッグのサインを見逃さず、医療機関への紹介を行っています。
外傷 · 2025/05/30
かなり前ですが、手首を捻って痛めてしまい医療センターの専門医に診てもらいたいので、紹介状を書いてほしいと依頼されました。症状を確認し、手関節捻挫と書いて紹介状を出したのですが、回答書にはCRPSと記載され、初めてその疾患を知りました。CRPSは、軟部組織又は骨損傷後(Ⅰ型)、神経損傷後(Ⅱ型)に分類されます。接骨院に来る患者さんは主にⅠ型になります。固定除去後に筋力低下、皮膚や骨の萎縮、関節拘縮がみられ、臨床で判断します。治るまでに1年以上かかることもあります。冒頭の患者さんは当院の治療に関心を持ち、医療機器アキュスコープの施術を受けました。全く太刀打ちできない状況下、1週間が過ぎた頃、患部に巻いた導電ゴムシートに微弱電流(0.5Hz 600μA)を流し劇的に変化しました。2週間で症状の6割が改善し、全く予想していなかった結果に今も鮮明に憶えています。CRPS(Ⅰ型)は、患部をギプス固定または三角巾で吊って動かず2週間以上保持し、その間、常に交感神経が高ぶっていると発症のリスクが高まります。仕事や家事、勉強やスポーツで活動モードになっているときに交感神経の高ぶりを抑えているといいです。

外傷 · 2025/05/24
首が痛くてガクガク動いたり、首が回らない方は、頚椎1番の後方への動きがほとんどないと思われます。後方への動きは、頭の付け根の後頭下筋が関与します。後頭下筋は頭の位置を把握し微妙な伸縮を繰り返し、首から背中の脊柱起立筋に適切な緊張を促します。医療機器マイオパルスで後頭下筋と脊柱起立筋に微弱電流を流し、ゆっくり丁寧にアプローチすることで動きをよくし、動きに関連する痛みを和らげます。頚椎ヘルニアによる痛みや痺れは、医療機器アキュスコープでアプローチします。頚椎椎間板から脱出した部分と神経根が接触し、炎症を起こすと痛みを出します。炎症を抑える微弱電流を出力し、症状を和らげます。首の痛みは、頚椎ヘルニア、寝違い、むち打ちなど疾患ごとに微妙な違いがあります。痛みが急性なのか、慢性なのか、急性と慢性の間なのか、医療機器アキュスコープマイオパルスで痛みの種類を捉えて正しく丁寧に施術します。
外傷 · 2025/05/19
世の中には腰痛の治し方がたくさんあります。患者さんから自分にあった治し方に中々出会えなかったことを聞きます。花みずき接骨院は、そのような患者さんの訴えに応えられるように精一杯向き合い施術します。初めての方にとって、接骨院では何をするのか不安です。当院は、まず姿勢、歩き方、所作をみます。受傷したのかどうか、安静時痛や夜間痛はないか、医療機器アキュスコープに外傷のサインが出ていないか、内科疾患の疑いがないかみます。そのうえで、ぎっくり腰のような激しい痛みであれば、医療機器アキュスコープで炎症を抑え修復電流を流します。激痛ではないけれど急に腰痛を発症したり、起床時に常に腰痛を患っているような慢性的なものであれば、全身と局所を施術し腰痛を和らげます。全身の施術は、手技でファシアと呼ばれる全身を覆う組織を調整したり、医療機器ハイチャージで高周波を全身に流し原因を取り除いていきます。局所の施術は、医療機器アキュスコープマイオパルスで患部から発する異常値を読みとり、修復電流を出力し、正しく治していきます。腰痛でお困りの方にとって最良の結果を出せるように施術します。

外傷 · 2025/05/07
足首をひねって損傷することを足関節捻挫と言いますが、損傷する組織は、主に前距腓靭帯になります。損傷した組織の修復過程において、炎症期には白血球やマクロファージが速やかに集まり、炎症期が終息するとともに血管新生がはじまり、線維芽細胞などの修復に必要な物質が集まってきます。一般に炎症期は3日間です。その間、マイナスの電荷をもつ白血球やマクロファージと、プラスの電荷をもつ線維芽細胞を、医療機器アキュスコープマイオパルスが読み込み、人工的に作り出した修復電流を出力し、電気的に正しく修復します。正しくというのは、靭帯の再生で誤って軟骨や骨に分化させないということです。早期に回復することは大事ですが、最も大事なことは正しく修復することです。足関節捻挫は、反復性になれば、ある年齢を迎えたときに変形性関節症を発症するリスクがあります。早い時期に正しく治すことが大事です。
私事ですが、4か月前に自動車の免許更新に行きました。決算やらレセプトやらでパソコンに向き合う時間が長く、眼精疲労で免許更新の視力検査を通過できるか心配でした。眼鏡は比較的新しかったのですが、視力0.7をクリアできるか不安で、購入した眼鏡屋さんで一度みてもらってから免許更新に行くことにしました。少しでも目の疲れをとってから行こうと、医療機器マイオパルスで3分ほど目のまわりを通電し、眼鏡屋さんへ行ったところ、視力が以前より上がり店員さんがびっくり。目の通電は以前より行っており、患者さんからは「目がスッキリ」「視界がひらけた」「見える世界が明るくなった」と喜びの声を頂いてましたが、視力が上がったことにはビックリでした。裸眼、眼鏡装着時ともに視力がアップし、矯正視力は眼鏡作成時左右1.0が、左右1.2になりました。おそらくマイオパルスで眼輪筋にアプローチできたからだと思います。あと眼球を左右に振る際、頭の付け根の後頭下筋がよく動くので、この筋に通電すると、さらにいい結果が得られるのではないかと思いました。

微弱電流の通電法に脊髄通電と呼ばれるものがあります。電極を頚部と仙骨につけて通電すると、筋緊張の緩和、ストレスの緩和などの症状に対して効果を期待できます。脊髄通電を調べていくと、67年前に東京大学の田坂貞孝先生が出版した「低周波脊髄通電療法:半身不随の新電気療法」にたどり着きました。脳卒中を患った鳩山一郎元総理大臣が低周波脊髄通電の原形を受けたことで生還したと報道されました。当時、「奇跡の療法」と呼ばれ、患者さんが東京大学のまわりを一周半したことが新聞に掲載され、この治療法が全国の国立大学病院に導入されました。しかし、治療器が高額で、診療報酬が安く、病院経営の足かせになってしまったことから、全国から消滅し、現在、この治療法を行う医療機関は存在せず、治療方法や効果も忘れ去られてしまいました。国立国会図書館に文献があるものの、現在に蘇らせることは中々に難しいです。昔の先生方はすごいです。当院では、脳卒中の方に微弱電流脊髄通電療法を施すと、はじめは電気が流れにくく、日数を重ねるごとに徐々に流れやすくなる傾向にあり、流れやすくなるとともに動きが少しだけ良くなります。
今日は午後から雨の予報です。この時期にありがちな不調を和らげる治療を紹介します。調子を上げるには、前頭部や耳たぶに電極をつけて微弱な電流を15分ほど流します。周波数は8ヘルツ、刺激強度は100µA、非常に微弱です。適応範囲は疲労回復、筋緊張緩和、ストレス緩和、高血圧、不眠症、めまい、頭痛、器官の機能不全、蕁麻疹、全身に広がる放散痛です。効果がてき面に出る人、出にくい人、個人差がありますが、当院の臨床結果では、主に疲労回復、首肩の緊張緩和、不眠症に対し、患者さんから喜びの声を頂いております。私の場合、前頭部に15分通電後、からだの重心が整い、マッサージをするときに左右の親指に体重が均等にのります。不調やウィークポイントの改善に効果を期待できます。

百会のツボを刺激して全身調整します。全身調整は、まずカラダの芯がどこになるのか確認します。立った姿勢で重心が前に寄っているのか、後ろに寄っているのか、左か右か、力の入り方を確認し、上半身に問題があるのか、下半身に問題があるのか判断します。その結果をもとに下半身に問題があれば両足から頭頂部(百会のツボ)に微弱な電流を1分ほど流します。上半身の問題なら両手から百会のツボに流します。野球をしている方なら、重心が丹田に落ち着き、球が重くなったり、速くなることが期待できます。格闘技をしている方なら、腰を入れた突き・蹴りができたり、間合いがわかりやすくなることが期待できます。
ヒトの脳波は8ヘルツから13ヘルツがアルファー波で、その周波数帯はリラクゼーション効果があるといいます。医療機器アキュスコープはその周波数帯をつかい、疲労回復、リラクゼーション、不眠症治療等をします。ちなみに急性外傷の場合、治療期間の後半で、患部に8ヘルツから13ヘルツを出力し、天気病みなどの諸症状が出てこないようにします。